牧師紹介 Our Pastor
麦野達一 Tatsuichi Mugino
1969年 東京生まれ 鹿児島育ち
小5でトランペットに出会い、中学校でホルンに転向。高校でもホルンを続け大学では専攻する。
大学卒業後さらなる音楽の学びを志しアメリカへ渡るが、牧師への献身の思いが与えられ、神学校に進む。
鹿児島県立伊集院高等学校、玉川大学文学部芸術学科音楽専攻卒業
米国テキサス州のSouthwestern Baptist Theological Seminaryで神学と教会音楽を学ぶ。
帰国後は西南学院大学神学部で1年学んだのち、牧師となる。
2000年〜2008年 相模中央キリスト教会副牧師(青少年・音楽担当)
2008年〜2019年 伊集院キリスト教会主任牧師・伊集院幼稚園副園長・園長
2019年〜 福岡西部バプテスト教会牧師
西南学院大学非常勤講師(キリスト教音楽・教会音楽)
日本バプテスト連盟ホームレス支援特別委員会委員長
ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)理事
社会福祉法人シオンの丘 愛の園保育園評議員
学校法人西南学院理事
家族は妻と3人の息子と2人の里子
趣味はスポーツ鑑賞(Houston Astros, Rockets, Texans)、CD収集、ホルン演奏、サイクリング(Cannondale CAAD10)
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今週の巻頭言
2026年5月31日
死んだフリ人間
現在朝の祈祷会ではローマの信徒への手紙を学んでいます。ローマの信徒への手紙はパウロが帝国の首都ローマの教会に宛てた手紙で、キリスト教のみならず世界史に大きな影響を与えた書物です。宗教改革者ルターはローマ書によって「信仰のみ(Sola fide)」の真理を見出し、宗教改革に取り組みました。また内村鑑三が記した「ローマ書の研究」は日本の教会の礎を築きましたし、現代神学の祖と言われるカール・バルトも出発点となる大著「ローマ書」を書いています。
6章でパウロは、人の罪と救いについて述べているのですが、そこにはキリスト教の信仰を理解するための大切な言葉がいくつかあります。「それとも、あなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマを受けた私たちは皆、キリストの死にあずかるバプテスマを受けたのです。」(3節)「私たちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。」(8節)
聖書が記す人間は、本来的に罪を持つ存在です。ギリシャ語でハマルティアと言われるその罪は「的外れ」という意味を持ちます。神が創造された姿や願いを「外れて」生きることです。それは言い換えると自己中心主義といえます。自己中心はどこまでも人間の肉の欲望を求めますから、際限がありませんし、満足することもありません。それは喉が渇いた時に海水を飲むようなもので、決して喉の渇きが癒やされることはないのです。
神から遠ざかろうとする人間を神と繋ぎ止めようとしてくださるのがイエスです。そして本来人が支払うべき罪の報いである死を十字架において買い取って(贖って)くださいました。バプテスマは人がキリストの十字架に連なり、古い自分に死ぬことを象徴します。そして水から起き上がることで、キリストと共に生きる新たな人生を歩むのです(新生)。
しかしバプテスマによって自分に死に、キリスト第一で生きるようになったとしても、古い自分が復活します。それはあたかも死んだフリをしているような状態です。そんな信仰は意味がない?クリスチャンは偽善?いいえ、クリスチャンは自分の弱さに気づき、だからキリストと共に歩むことを選んだ人です。そしてその信仰が守られ、成長するために教会とその交わりが必要なのです。「死んだフリ、みんなでやれば恵みに変わる」かな?