牧師紹介 Our Pastor
麦野達一 Tatsuichi Mugino
1969年 東京生まれ 鹿児島育ち
小5でトランペットに出会い、中学校でホルンに転向。高校でもホルンを続け大学では専攻する。
大学卒業後さらなる音楽の学びを志しアメリカへ渡るが、牧師への献身の思いが与えられ、神学校に進む。
鹿児島県立伊集院高等学校、玉川大学文学部芸術学科音楽専攻卒業
米国テキサス州のSouthwestern Baptist Theological Seminaryで神学と教会音楽を学ぶ。
帰国後は西南学院大学神学部で1年学んだのち、牧師となる。
2000年〜2008年 相模中央キリスト教会副牧師(青少年・音楽担当)
2008年〜2019年 伊集院キリスト教会主任牧師・伊集院幼稚園副園長・園長
2019年〜 福岡西部バプテスト教会牧師
西南学院大学非常勤講師(キリスト教音楽・教会音楽)
日本バプテスト連盟ホームレス支援特別委員会委員長
ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)理事
社会福祉法人シオンの丘 愛の園保育園評議員
学校法人西南学院理事
家族は妻と3人の息子と2人の里子
趣味はスポーツ鑑賞(Houston Astros, Rockets, Texans)、CD収集、ホルン演奏、サイクリング(Cannondale CAAD10)
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今週の巻頭言
2026年7月19日
なんちゃって家族
4月に始まった朝ドラの「風、薫る」。日本初のトレインドナースとして働き始めた凛ですが、熱心に看病していた患者の死によって大きなショックを受け、看護の仕事を続けられなくなります。親友直美のはからいによって新潟にある女学校での仕事を得た凛でしたが、そこには大きな葛藤がありました。
1番はまだ小さい娘と離れなければならないこと。小学校に上がる前の子どもと遠く離れて暮らすというのは母親にとっては耐え難いことだったでしょう。しかし当時の社会で女性が生計を立てられるほどの収入を得られる仕事はそうそうありません。現実的に考えれば新潟行きしか道はありませんでした。悩む凛に直美は決断を迫ります。そして二人の議論はいつしかヒートアップし、最後は大喧嘩になってしまいます。
しばらくして直美は伝えたいことがあると凛と娘、そして凛の母を呼びます。そしてこう伝えたのです。「わたし決めた、家族になる。環(凛の娘)のもう一人のお母さんになる」。大喧嘩の後だったので、てっきり居候していた凛の家を出てゆくものだと思って見ていた私はびっくりしました。驚いたのは凛たちも同じで、直美の決断に困惑します。しかし直美の決意は固く、凛が離れている間、娘の面倒を見ると宣言するのです。また次の日には、かねてから凛を慕うシマケンさんも「僕はおじさんになる」と名乗りをあげます。
そのシーンを見ていて「なんちゃって家族」という言葉が頭に浮かびました。日本では血縁が重んじられます。また家族の責任は家族が取るべきだ、という考えが根強くあります。しかし世の中には家族に頼れない人がいますし、家族とのつながりが切れている人もいます。路上生活をしている人はそのような家族との難しい問題を抱えていることが多いのです。
里親をしていると血のつながっていない親子にたくさん出会います。どの親子も「血縁って何?」と言いたくなるほど自然で「フツー」の親子に見えます。血が繋がっているから家族なのではなく、共に生きていく時に家族になっていくのです。イエスが律法の専門家に言った「行って、あなたも同じようにしなさい」(ルカ10:37)は、「その人のなんちゃって家族になりなさい」だったのではないか、とドラマを見て思わされています。